整骨院と整形外科の違い
交通事故でケガをしたとき、整形外科に行けばいいのか、整骨院に行けばいいのか、どこに行けばいいのか分かりませんよね。整形外科と整骨院では、役割も違えば得意分野も異なります。
それぞれをきちんと理解して、最短で症状を改善させるために役立てましょう。
整形外科の役割と得意分野
- 1.骨折や、手術が必要なレベルの治療
交通事故のケガも程度によりますが、大腿骨など大きな骨の骨折、出血が激しく手術が必要なケガは整形外科の治療範囲となります。
整骨院では骨折や脱臼の処置は医師の指示のもと行わなければなりませんし、出血しているようなケガの治療はできません。
- 2.画像診断(レントゲンやMRI)
整骨院ではレントゲンやMRIを撮ることはできません。交通事故を起こした直後や定期的な経過観察時には、しっかりと画像診断を行い骨や関節に異常が出ていないか確認しましょう。
- 3.痛み止めの処方
薬の処方も、病院である整形外科でしか行えません。痛み止めは、本来感じるべき痛みを感じなくさせてしまうもので、根本的な解決になりません。それどころか、痛みを感じないばかりにしてはいけない動きができてしまい、回復が遅れてしまうこともあります。
積極的な服薬を避けながらも、痛くて寝られない、耐えられない等であれば、短期間のみ服薬するようにしましょう。
整骨院の役割と得意分野
- 1.レントゲンに写らない症状の原因究明
交通事故のケガの中には、レントゲンには写らない症状が数多くあります。むしろ、骨折などの大きなケガでない限りはレントゲンを見て痛めている箇所を特定するのは困難です。
整骨院では、レントゲンでは写らない症状を特定するための【徒手検査】を行います。
それにより、整形外科では判断のつかない症状の原因を特定することができるのです。
- 2.症状の根本解決
痛み止めやシップなどは、そのときは症状が軽くなったように感じますが、根本的な解決にはなりません。
整骨院で行う関節のゆがみの矯正や、筋肉の調整、電気治療などは、症状を根本的に解決することができます。それにより、最短期間での改善、後遺症を残さない身体作りができるのです。
- 3.骨折などの大きなケガの「リハビリ」
大きな骨の骨折や、その他大きなケガは、整形外科で手術を受けてることになります。そして実は、手術後のリハビリは整形外科よりも整骨院の得意分野なのです。
関節のゆがみ矯正や、筋肉の矯正、電気治療など、整骨院での治療は手術後に固まった関節や筋肉を緩め、以前のお身体の状態に戻すために最適なのです!
整形外科と整骨院の上手な使い分け方とは?
まずは交通事故によりケガをした直後、骨や関節に大きな問題がないか「整形外科」で検査してもらいましょう。
そこで、骨折や大きなケガが見つかった場合、そのまま「整形外科」で治療を行いましょう。手術等行い、リハビリの時期になったら「整骨院」への転院がオススメです。
整形外科で検査をし、もし骨折などの大きなケガが見つからなかった場合、基本的には「整骨院」で治療を行いましょう。
そして月に1度程度、念のため「整形外科」へ行ってレントゲンを撮ることをオススメします。
このように、整骨院の治療と、整形外科の画像診断を上手く組み合わせて治療を進めていくことで、間違いのない安心で的確な治療を継続することができ、もちろん最短期間での改善が期待できます。